草食蜥蜴のメニュー 
Food of a herbivorous lizard 

 

トゲオイグアナは雑食性トカゲですが(笑)

飼育している6匹のバナナスパイニーテールイグアナの餌。
完全草食のGイグアナ飼いさんやリクガメ飼いさんの餌も参考にしています。
草食傾向の強いバナスパにコオロギ等の動物性たんぱく質を与えると
腎臓・内臓疾患のリスクが高まります。
幼体期などにコオロギ等をあげる時は、個体の健康状態をよく見て判断しましょー。

※飽くまでうちの飼育方法や成長過程です。  

※ミルワーム・シルクワーム・デュビアなどなどはそれぞれの特性/栄養価を考慮しましょう。


 
 

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■緑の頃■ 

野菜はあまり食べなかった。生きたコオロギを2〜3日に1回くらいあげていた。

一度コオロギをあげてしまうと、ますます野菜を食べなくなる(気がする)

野菜を食べなくても毎日いろんな種類をあげましょう。きっと気に入る野菜が見つかるはず。

■緑からグレーになる頃■

いろいろな野菜を食べるようになる。

顎の力がついてきた。

■グレーの頃■

まだまだクレストも目立たない時期。

半年過ぎたらコオロギは控えめに。

炭のような黒さになってびっくりするよ。

黄色が出てくる頃■

1年経過 したら完全に草食に切り替えました。

野菜をばくばく食べ始めるが、同じ野菜を続けてあげるとすぐに飽きてしまうので

餌のバリエーションはかなり広くなる。

■黄色の頃■

ベビーの時から飼い始めて4年。クレストも成長し、すっかり大人です。

かなりの量の野菜を食べます。代謝も早いためケージの掃除も大変。

子どもの時から大好物のプチトマトは今も大好き。

 

―餌と環境のはなし

バナナスパイニーテールイグアナは雑食性トカゲです。しかしながら、昆虫を必要とする期間は幼体と産卵前後の雌だけとも言われています。
ひとつ確実に言えることは、ピンクマウスなどの獣類の肉はいらんやつです。

高たんぱくな餌は血中のリンの濃度を上げ、カルシウム不足を引き起こし代謝性疾患はもとより、内臓に多くの負担がかかります。

日本の室内飼いのイグアナ的なやつは、この代謝性疾患(くる病)に気をつけなければならないと言われています。

※基本的にKelly Paul氏のケアシートを参考にしています。 

なぜカルシウムが必要・・・?

代謝性疾患(くる病)の予防にはカルシウムと紫外線、ビタミンD3は欠かせません。

食物から摂取されたカルシウムは血液に取り込まれます。
血液中のカルシウム濃度を一定に保つために、カルシウムは必要に応じて骨から血液中へ移動します。
血中のカルシウム濃度が高まると骨に貯蔵、反対に濃度が下がると骨から補う事ができます。
カルシウムの大半は骨に蓄えられていますが、この様にさまざまな物質が体内で微妙なバランスを保ちながら
血中カルシウム濃度を一定にしています。

カルシウム・リン・シュウ酸の関係


ここでは草食系爬虫類で気を付けたほうが良いと言われている、カルシウムとリンとシュウ酸にスポットを当てています。
他の栄養素を無視してこれだけ守れば良いという訳ではない。

―シュウ酸とカルシウム―
摂取したカルシウムは、シュウ酸によって「シュウ酸カルシウム」に変化し、カルシウムの吸収率が低下します。
「シュウ酸カルシウム」は、体内に吸収されず、排出されます。

―リンとカルシウム―
リンもまた、カルシウムとの結合が強く、血液中のカルシウム濃度が下がると、骨に貯蔵されているカルシウムが溶け出す作用があります。
また、小腸でのカルシウムの吸収を妨げます。
人間界ではリンとカルシウムのバランスが、1:2〜2:1の割合がもっとも吸収のよくなるバランスと言われていますが、
トゲオイグアナ界では、2:1がベストバランスと言われています。(たぶん笑)

カルシウムの吸収を促進する物質


ビタミンD3は腸でのカルシウムの吸収を促進し、また骨に沈着するよう促しますので食品と一緒に摂ると効果的です。
また、ビタミンD3を活性化する為には紫外線が必要となります。

※過剰なカルシウム・ビタミンD3の摂取はそれ自体が内臓疾患の原因となる為、"適度"に与えてください。何事もイキスギ良くない。

長々と書きましたが3行で説明をすると

・カルシウムだいじ

・カルシウム吸収しやすくできるビタミンD3だいじ

・ビタミンD3を活性化する紫外線だいじ             です。 

爬虫類用のカルシウムとビタミンD3を添加できるお粉が売ってるしね。紫外線はメタハラとか日光浴なんかでがんばろう。

そして一番大切なの事は、一つの野菜に拘らずにいろろあげてみる事。


カルシウム・リン・シュウ酸の含量

United States Department of Agriculture及び文部科学省 からの情報であり、トカゲに与えて良い野菜のリストではない。

また、シュウ酸はUSのデータとなるため、日本の野菜とは栄養価が大きく異なる場合がある。もちろん日本の野菜でも産地や時期・品種によって栄養価は異なります。

シュウ酸
Information was provided by the USDA at www.nal.usda.gov
USDA出典  シュウ酸量をg/100 gからmg/100 gへ変換。

リン・カルシウム
http://fooddb.mext.go.jp/index.pl
文部科学省 食品成分データベース出典       ※図中の評価は飽くまでも私感であり、飼育者や環境・個体によって異なる。 ×の野菜でも個体が好きで食いが良くなるのであれば少量なら与えても問題ないやつもたくさんあります。

Vegetable シュウ酸  (mg/100 g) カルシウム  (mg/100 g) リン  (mg/100 g) Ca:シュウ酸 比 Ca:リン 比 評価
Amaranth  アマランサス 1090 160 540 1:6.8 1:3.3   雑穀のようだ シュウ酸多
Asparagus アスパラガス 130 19 60 1:6.8 1:3.1  × シュウ酸多
Beans, snap ズナップビーンズ 360 32 62 1:11.2 1:1.9   スナップえんどう? シュウ酸多
Beet leaves ビーツの葉 610 - - - -   カルシウム・リン含量不明 
Broccoli ブロッコリー 190 38 89 1:5 1:2.3  × シュウ酸多
Brussels sprouts 芽キャベツ 360 37 73 1:9.7 1:1.9  × 与える必要がない。
Cabbage キャベツ 100 43 27 1:2.3 1:0.6  × バランスは良い。控えるべきだと言われているのは甲状腺腫誘発物質を多く含む為。
Carrot ニンジン 500 28 25 1:17.8 1:0.8   シュウ酸多。うちのトカゲに大人気のにんじんなのである。彩に少量入れよう。
Cassava キャッサバ 1260 28 6 1:45 1:0.2   芋らしい。タピオカの原料になる芋らしい。
Cauliflower カリフラワー 150 24 68 1:6.2 1:2.8   シュウ酸多
Celery セロリ 190 39 39 1:4.8 1:1   シュウ酸多
Chicory チコリー 210 24 25 1:8.7 1:1   シュウ酸多
Chives セイヨウアサツキ 1480 20 86 1:74 1:4.3  × 与えるべきではない。ネギ類はトカゲの餌に適さない
Collards カラードグリーン(?) 450 - - - -   キャベツに似た野菜。カルシウム・リン含量不明 
Coriander コリアンダー 10 - - - -   パクチー・シャンツァイ。カルシウム・リン含量不明 
Corn, sweet スイートコーン 10 3 100 1:3.3 1:33   リン多
Cucumbers キュウリ 20 26 36 1:0.7 1:1.3   水分補給兼体を冷やす為に夏場のおやつに与えています。 栄養価は低い。
Eggplant ナス 190 18 30 1:10.5 1:1.6   シュウ酸多
Endive エンダイブ 110 51 30 1:1.9 1:0.5   良いでしょう。手に入りにくい
Garlic ニンニク 360 14 150 1:25.7 1:10.7  × 刺激物はトカゲに与えるべきではない。
Kale ケール 20 220 45 1:0.09 1:0.2   優秀である。甲状腺腫誘発物質含量は気になるところ。手に入りにくい
Lettuce レタス 330 19 22 1:17.3 1:1.1  × シュウ酸多
Okra オクラ 50 92 58 1:0.5 1:0.6   良いでしょう。しかし、うちのトカゲには人気が無い
Onion タマネギ 50 21 33 1:2.3 1:1.5  × 与えるべきではない
Parsley パセリ 1700 290 61 1:5.8 1:0.2   カルシウムが豊富だが、このシュウ酸量である。少量をあげるなら問題無さそうだが、それ以前にうちのトカゲには人気が無い食材だ。
Parsnip パースニップ 40 - - - -   ニンジンに似ている根菜。カルシウム・リン含量不明 
Pea エンドウマメ 50 65 360 1:1.3 1:5.5   ちなみにグリーンピースはカルシウム/リンが23/120。リン多
Pepper トウガラシ(?)コショウ(?) 40 - - - -  × これはちょっと?green pepperのことかな?トウガラシでもコショウでも刺激物となるので餌として適していない。
Potato ジャガイモ 50 3 40 1:16 1:13  × 与えるべきではない。
Purslane スベリヒユ 1310 - - - -  × うちの庭に大量に生えてた。カルシウム・リン含量不明 
Radish ハツカダイコン 480 21 46 1:22.8 1:2.1  × 葉なら良さそうな気がする。シュウ酸多
Rutabaga ルタバガ 30 - - - -   根菜らしい。初めて聞いた野菜だ。カルシウム・リン含量不明 
Spinach ホウレンソウ 970 49 47 1:19.7 1:0.9  × シュウ酸多
Squash スカッシュ 20 - - - -   ? カボチャなの?オーストラリアのやつなの?
Sweet potato サツマイモ 240 40 46 1:6 1:1.1   シュウ酸多
Tomato トマト 50 7 26 1:7.1 1:3.7   シュウ酸多。うちのトカゲに大人気のトマトなのである。彩に少量入れよう。
Turnip カブ 210 24 28 1:8.7 1:1.1   シュウ酸多
Turnip greens カブの葉 50 250 42 1:0.2 1:0.2   優秀である。ダイコンの葉もよい。
Watercress クレソン 310 110 57 1:2.8 1:1.9   良いでしょう。

      ・豆類はシュウ酸やリンが多く含まれていてカルシウムが少ないものがある。与える時は注意が必要

      ・刺激物・ネギ類はいかなる場合でも与えてはいけない。よって、加工食品は与えないほうが無難である

      ・アブラナ科の植物には甲状腺腫誘発物質含量(ゴイトロゲン)が多く含まれものがある。主食にしてはいけない

 

今度ひまだったら人口フードや餌虫系も調べてみようっと

 

タンポポ (花部分も可食)

 

大根の葉

 

小松菜

  

チンゲン菜

 

 

ノゲシ

 

大葉
(副食)

 

 プチトマト
(副食)

 

サニーレタス
(水分を多く含むので軟便に注意)

 

CRICK 山桑栽培

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